Cry for the MOONを観てきた話
さあーはじーめーよーおべんきょーのじかーん!
終わってから結構経ってますがまだまだ頭から離れません。月に帰りたい。
『CRY FOR THE MOON -月に捧げる唄ー』
観劇しました。すっごく楽しかった。ので、わたしなりに感じたことを残しておこうかなと思います。
まず観劇に至るまでの話ですが
元々北村くんのファンだったこともあり出演情報でCFTM*1を知りました。
砂岡事務所主催の舞台は前々からいつか行きたいと思っていたのと、竹取物語が題材のミュージカルと聞いて「おもしろそう!しかもクリスマス!わあい!」と単純に行くことを決めました。
で。出演者を見たら。
「MeseMoa.」
?????
え…あのアイドルの?!*2
しかも主演…大丈夫?
というのがその時の正直な感想でした。
しかし、初日を観劇してその不安は吹き飛ぶこととなります。
なにこれめっちゃたのしい。そしてかわいい。かっこいい…すごい…!
彼らのことを何も知らず、アイドルというだけで不安になって申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。頭が固すぎる。
とにかく一生懸命なのが伝わってくる。
役を愛し、楽しんでいるのが伝わってくる。
観劇する度にどんどん彼らの魅力に惹かれ、目を奪われるようになりました。
日替わりも大変だっただろうに、アドリブまでたくさん入れて
結局7公演入ったんですが、お陰で毎回毎回新鮮で楽しかった。
そう、気付いたらめせもあ。ちゃんが好きになってました。
これについてはまた追々。
ここからは本編に触れます。
ネタバレ要素しかありません。
あらすじ
【物語】
そして――かぐや姫は…歳を重ねた。
「竹取物語」の裏に隠された、誰も知らないもう一つの物語。
かぐや姫が月に帰ってきてから
30年の後…。
姫は不老不死の薬を口にしなくなり、地球人と同じように歳をとっていった。
かぐや(蔵重 美恵)は弟の朔夜(白服)に一つの頼みを告げる。「月見団子が食べたい」
「……?」月には団子を食べる習慣は存在しない。
誰もが、ただのわがままかと思った。…が、「死ぬまでにどうしても食べたい…」
と言われてしまえば仕方ない。朔夜は月見団子を求め、地球へと渡ることになった。
5人の個性豊かなお供(とみたけ、二番煎じ、野崎弁当、ノックソ、にーちゃん)を連れて…。朔夜にはずっと消えない疑問があった。
なぜ、姉のかぐやは、地球から帰ってきてから不老不死の薬を飲まなくなったのか?
天の羽衣を纏ったかぐやは、地球での一切の記憶を失くしているはずなのに…。そうして、
――彼らが地球で出会ったのは、一人の青年だった。
えーーー!
めっちゃおもしろそう!!!
実はミュージカルが開幕してからこのあらすじ読んだのですが(その前はもっとざっくりしてた)、これだけでもわくわくしてきませんか?
何が素晴らしかったか。
先に書いてしまうと、物語の本筋はきれいにスッと纏まって綺麗に終わるのですが
本編中にちりばめられたセリフ(や、表情)に隠された真実があるはず…いや、絶対に何かある!!!!と思わせてくれる余地があるのです。
明かされていないところがたくさんあるのに観たあとのスッキリ感、満足感が気持ちよく、尚且つ友人とあのときのあのセリフがどうだあれはこういうことなのではとかあれこれ話せる!!楽しい!!!!
ごはん食べながら夢中になって話していて気付いたら4時間くらい経ってたヨ!(本当)
25日の公演後に野崎さんの生放送を聞いていたら
「もし考察するのがすきなら考察すると楽しいかもしれません、考察するのがたのしい舞台だと僕は思ってます」と言っていました。
考察ができるほど頭の回るおたくではないので大したことは書けないのですが
なんとなーくほわっと、観たときに思ったことを残しておこうと思います。
とはいえすでに記憶があやふやなのと、基本的に賢者さんばかり観てしまっていたので
考えに偏りがあると思うのですが個人の感想ということで…許して……
早くDVDを!!あとCD発売おめでとうございます!!!(ありがとうございます!)
ここからが本題です(前置きが長い)
ここからは完全なるわたしの妄想です。根拠はありませんので何卒よろしくお願いいたします。
文句も受け付けます。
初日観た時に感じたのは「賢者って何者?」でした。
絶対何か知ってるじゃん!何かっていうか全て知ってそう!
常に一歩引いて見ていて、物語が大きく動く言葉は言わないけど促すのが賢者さん多くなかったですか?
そして「誰も、誰のこともわからないものだ」というセリフ。
このセリフって物語の大きな鍵というか伝えたいメッセージだったのではと勝手に思ってます。
自分に名を与えてくれた帝に幸せになってほしかったのに
自分のせいでかぐやと帝は離れてしまったと夢に見るまで悔いている海月。
海月のお陰で生き延びたのに、やむを得なかったとはいえ不老不死の薬を飲ませてしまい、老いていくよりもつらい思いをさせてしまっていることを悔いている帝。
お互いのことをこんなにも想っているのにお互いがつらい想いをしているのって切なすぎません…?
帝とかぐやは通じ合っていたように感じました。お似合いカップルすぎてときめいた。
月のお迎えが来たとき帝も参戦したのはその方が華々しいから。
あのシーンの帝男前すぎて震えました。「護られてばかりでは格好が付かぬからな!」っていうセリフに王者感を感じた。
「地球へ行った者は?」「皆、かぐや様を迎えに行った1度のみだ」
このセリフが妙に引っ掛かります。2回目観てから更に。
博士の歌う三種の神器の歌では「不老不死の薬、天の羽衣、竹型ワープ装置で月は繁栄した」的なことを歌っていたはず。
しかしかぐやを迎えに行ったときは竹型ワープ装置を使っていないと言っていた。
そして地球に行ったのはその1度きりのはず。
物語に出てくるほかに人がいるような感じもしなかった。
じゃあいつ竹型ワープ装置を使って繁栄したのか不思議じゃないですか?
絶対嘘ついてるじゃん!真っ先に発言した賢者が怪しい!人狼だ!(?)
それを頭において考えると、きっと賢者は何度か地球へ行っている。竹型ワープ装置を使って。(これは友人が話してくれた)
本編の中では、竹型ワープ装置で地球へ渡った時に2回とも賢者が腰を痛めています。
それは大人数で乗ったことがない、もしくはいつも自分が操縦していた為に
慣れない体勢で痛めたのではという結論に至りました。
月の人たちはみんな不老不死です。かぐや以外は。
お供たちはかぐやにも勉強を教えていたと言っていたしかなり長い間生きていると思われます。(特に賢者と博士は)
博士は地球へどんどん惹かれるかぐやに「野蛮な星と知ればそのうち興味も薄れるだろう」と考え地球へ送りました。
これは賢者によって明らかにされます。
また、お前の場所はここ(月)だよというセリフもあったように、博士は地球のことをそこまでよくは思っていなかったはず。
じゃあなぜかぐやは地球へ興味を持ったのか。
賢者が地球の話をかぐやにしていたのでは??????(これは完全なる妄想です)
賢者が教えているのは地理・歴史。
他の人と比較しても、月の地理と歴史がどれほど地球と関わるのかはわかりませんが地球に触れられそうなのは賢者なのかなあと。博士が自分から教えるとは思えないし。
ここからはもはや何の根拠もなく、ほんとに賢者がただただ好きなだけの妄想なんですけど。そうであればいいなという話です。
賢者は月が発展に発展を遂げ、それ以上進まないことに悩んでいた。
そんななか、勉強の一環として地球の話をしていたところかぐやが地球へ興味を持ち始めていることに気付く。
かぐやなら何か変化を起こしてくれるかもしれない。繁栄につながる何かを。
そして地球へ自ら足を運んでは、地球の魅力をかぐやへ話すようになりました。
いきさつはどうであれ、結果的にかぐやは地球へ渡り愛する人を見つけ
子を授かり、出産しました。
しばらくの間新しい命の誕生がなかった月に、新しい命。
きっと朔夜なら今後の月に新しい風を吹かせられる。
実際に動いたのはかぐやですが、きっと賢者はこうなってほしいと思っていた。
まとめると、月の繁栄を願っていたのは賢者なのかなあと思いました。
とてつもなく大きな愛~~~SUKI!
あのかぐやなら自分の子供に「自分のことは姉さんと呼びなさい」と言いそうだし
姉弟なら母親や父親がいないことへの疑問もちょっとは薄れそう(ほかの月の人たちってどうなんだろう)
賢者は朔夜のことを溺愛しているようにも感じたし、朔夜はあのあと地球へ度々遊びに(?)行っている描写もありました。
月見団子の流れも賢者さん絶対最初からわかってたよね?
全く悪いお人だ!!!好きです!
でもそうすると本編中ほぼににこやかな賢者がふと真顔になるタイミングにも絶対に何か理由があるはず…そこがわからなくてまだまだ練るのが足りないかなあとも思ってます。
観た感じで一番わかりやすかったのは博士の部屋で静と賢者が訪れたとき「そろそろ退室しようか。…博士は仕事で忙しい」と言った後。
全体的にもなんとなくですがちょっとだけ博士に対して当たりが強いように感じました。でも厳しいように感じはしましたが、中継を使ってかぐやと話す機会を与えたのも賢者ですよね。
かぐやの頼みだったとはいえ、自分が地球へ向かわせてしまったことで愛する人を見つけてしまったことを後悔していた、しかし苦しむのが自分だけなのがつらく偽物の天の羽衣を身に纏わせ愛しい人を忘れられないようにした。
それを賢者は知っていて怒っている。罪を償ってほしいと思っていたのではないかなあ、と。
でもごめんなさい、本当にずっと賢者ばかり観ていたので他の考察があれば読みたい!
わたし絶対偏ってる!
それか早くDVD…ちゃんと細かいセリフとか表情とか動きとかを観たい…
ミュージカル全体通しての感想だとすごくテンポがよくて気持ちよかった。
そしてとにかく曲がいい。音楽がいい!!!
帝とかぐやの文のやり取りに音を乗せましょう、と言うシーンで歌われる歌が好きでした。
かぐやの性格も見ていてとても気持ちよかった。愛されるお姫様って感じだった。
帝は帝で茶目っ気もあり、でもかっこいいところはかっこよく、こういう上司いたら最高だなあとちょっと変な視点で見てしまいました。
上様とかぐや様が再会するシーン、言葉では言い表せられない感動があって毎回うるうるしてしまう…
あと海月を撫でる手がいつもあたたかい。
朔夜はとにかく純粋。わんぱく!かわいい!
純粋が故に核心をつく発言が多く、その度に涙が出ました。育ちが良すぎる。
嵐は朔夜のお兄ちゃんって感じだった。物事を重く考えてしまう人が多かった分、嵐の軽い感じがとてもいいスパイスになってた。
でも嵐は嵐で何か知ってそうだったよね。
静のキャラ、好きだったなあ。乗り物に酔ったかと思えば、感情を露わにしたりもして怒るところでは怒る。大事な役割を担ってたように感じました。
晴からはかぐやへの愛を感じました。かぐやが帝にもう1度会いに行く決意を感じ取って綺麗に整えてあげるところ最高に好きだった。
豊のアカペラが毎回きれいすぎて感動してた。あの曲がああなるなんて!CDには入るのかな?楽しみ。
月詠は一見厳しそうに見えるのにとてもやさしい人だと思いました。「次は私が運転する」とか不老不死の薬のこととか。朔夜をぐるぐる回してるときちょっと楽しそうだったのがすきです。
博士はとにかく切なくて切なくて、「ずっとお慕いしておりました…っ」っていうセリフがいつもズキズキくるというか…幸せになってくれ…
弓弦はひたすらかっこよかった。武士感あった。ずるくない???かっこよくない????海月の傍にいたのが弓弦でよかったなあと思います。
海月。千穐楽でも言ってたけど重い!笑 そして謎の残る人なんばーわん。
なぜ帝に尋ねられた時名前を名乗らなかったのか、そもそもなぜ泣いてたのか。
親の顔も覚えてないと言っていたし…。
結局その辺り明かされていないような?気になります。いつか是非!
時が動き出してよかった。
そして賢者さん。好きでした。
表情の変化がすごかった。いつもニコニコしてるのにたまにフッと灯が消えるように真顔になってたりする。そしてくるっと回ったと思ったらまた笑顔になってる。
気付いたらずっと見てた。目が離せなかった。
アンフェアが楽しみです(ちゃっかりチケット取った)
長くなりすぎた!
もっともっと掘り下げられるところがあると思うんですけど
この辺でやめておきます…
CRY FOR THE MOON、素敵なお話でした。
こんなにも素敵なミュージカルで2017年を締めることができたことが幸せです。
再演、続編、スピンオフどんな形でも嬉しいのでまた観られることを祈っています。
それではよいお年を!